子どもにとって毎日の楽しみであり、大人にも多くの思い出がつまっている「給食」。
お弁当式か配膳式かは学校によりけりですが、おそらくどの学校でもカレーは人気メニューの1つにあがるでしょう。
悲しいですが、その人気メニューに恐怖の思い出が刻まれる事件が起きてしまいました。
『人事は、よく見抜いていた』ということだろう。
生徒に被害がなくて本当に良かった。【速報】教師の女が給食カレーに漂白剤 教育委員会「問題あって、担任はずされていない」 埼玉・富士見市(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース https://t.co/M86rUBnDRb
— fxf (@fxf77661075) September 17, 2022
なぜ給食のカレーに漂白剤は混入していたのか?事件の経緯や犯人の動機は?
詳しく調べてみました。
カレーに塩素系漂白剤をいれたのは教師だった!事件の経緯や犯行動機まとめ
生徒の安心・安全を守るはずの学校で、なぜこのような事件が起きてしまったのでしょうか。
気づいた子グッジョブ!!
我が家も変なにおいしたり、味したら食べないで残しなさい。と教えてるよ
ほんと信用しすぎると危険な世の中【速報】教師の女が給食カレーに漂白剤 教育委員会「問題あって、担任はずされていない」 埼玉・富士見市(FNNプライムオンライン) https://t.co/xEYIn8YvcO
— はるさくぴよ (@mari_xs) September 17, 2022
調べがすすむうちに、犯人の不可解な行動や理解しがたい犯行動機が明らかになってきたんです。
事件の経緯
2022年9月15日、埼玉県にある富士見市立水谷小学校で恐ろしい事件が起きました。
生徒たちが毎日楽しみにしている給食…それも人気メニューで名高いカレーに塩素系漂白剤の混入が発見されたんです。
事が起きたのは、6年生クラスの給食時。配膳を担当する生徒が、カレーの蓋を開けた時に異臭に気づきました。
「変なにおいがする」
【引用元】「“噂の先生”じゃんって思って」小学校教師の女(24)が給食のカレーに漂白剤混入…担任外された不満をなぜ教え子にぶつけたのか?(FNNプライムオンライン) – Yahoo!ニュース
担任も同様の異常を確認。1クラス20人分のカレーは幸運にも生徒たちが口にする前に発見され、健康被害を事前に食い止められたんです。
事態を知った校長が全クラス担任を集め、各クラスの状況の聞き取りを行いました。しかし、その場にただ1人姿を見せない教師がいます。
その教師の名前は、半沢 彩菜(24)。
唯一不審な動きを見せた彼女に聞き取りをしたところ、該当のカレーに漂白剤をいれた判明。
17日、さいたま地検は威力業務妨害の疑いで半沢容疑者を送検しました。
犯人が混入した「塩素系漂白剤」とは
半沢容疑者がカレーに混ぜた塩素系漂白剤とは、どんなものなのでしょうか。
塩素系漂白剤は、文字通り対象を白くする働きをもつ漂白剤の一種です。主成分の次亜塩素酸が衣類のシミや黄ばみなど汚れを漂白し、同時に強い殺菌・消臭効果も期待できます。
タオルなど汚れがシミつきやすく、通常の洗濯では落とせない汚れの脱色に有効ですね。
強力な漂白力で洗濯の他、キッチンや浴室の油・カビ掃除などで一役買うことが多い製品でしょう。
塩素系漂白剤を衣類の漂白や掃除に使う場合は、以下の点に十分留意して使用してください。
- 色柄ものへの使用は避ける
- 使用頻度は低めに
- 使用時は酸性の液体を近づけない(酢・アルコールもNG)
漂白力が非常に強く働くため、衣類本来の色や柄まで脱色してしまうことがあります。また、ゴムや生地を傷め、衣類そのものをダメにしてしまうことも…。
普段の洗濯や掃除には酸素系漂白剤を使用し、塩素系漂白剤は繰り返しの使用を避けた方が賢明です。
また、塩素系漂白剤は酸性の液体と混ざると有毒なガスが発生します。大変危険なので必ず酸性の液体を遠ざけ、よく換気した上で使用してください。
塩素系漂白剤は多くが無色透明で、一見ただの水となんら変わりありません。しかし、そのニオイは独特で、プールのようなツンとした刺激臭(塩素臭)が特徴。
毒性が高く、濃度によっては目や皮膚を痛めることもあります。当然、体内にいれて良いものでもありません。
塩素系の漂白剤・洗浄剤を飲んだ場合は、何よりも迅速に応急処置を行ってください。
主成分の次亜塩素酸ナトリウムが口やのどの粘膜を荒し、胃液(酸性)と反応して、体内で有害な塩素ガスが発生する危険があります。
今回の事件では約500mlと大量の塩素系漂白剤が混入していたため、生徒も蓋をあけた瞬間に異常を察知できたのでしょう。
しかし、もし何らかの理由で異常に気づけず、食べてしまっていたら…。
半沢容疑者は、なぜ生徒が食べる給食に塩素系漂白剤を混入させたのでしょうか。
なぜ生徒を狙ったのか?犯行動機は理解しがたいものだった
該当のカレーは給食センター調理後、当日午前11時15分ごろに給食センターの職員が教室の前廊下に運びました。
その後配膳が始まるまでの1時間の間に、半沢容疑者は約500mlの塩素系漂白剤をカレーの鍋に投入したとみられています。
市販の塩素系漂白剤は500~600mlサイズが多いので、新品を用意してほぼ丸ごといれたのかもしれません。
記事読む限り、1クラス分のカレー鍋にペットボトル1本分の塩素系漂白剤ってそりゃカレーの匂いですら上書きできねーよ。
— ネコ輔 (@nekosuke0312) September 16, 2022
警察の調査によると、事件で使われた塩素系漂白剤の容器が校舎3階の棚に隠すように置かれていたそうです。
また、教室脇のベランダからは(持ち運ぶ際についたのか)塩素系の臭いがするカバンも発見されています。
投入量や手際の良さから、衝動的というよりは計画性が感じられる犯行ですね。実際、半沢容疑者は学校関係者や警察へ次のように話しています。
半沢容疑者の供述
- 「私が漂白剤をカレーにいれた」
- 「(事件)前日に市内の薬局で漂白剤を購入した」
- 「漂白剤はカバンにいれて持ってきた」
- 「今年度も同学年の担任を続けたかった」
担任を外された人事への不満が犯行動機なら、なぜ人事に関係のない生徒たちを狙ったのでしょうか。容疑者の人事を決めるのは、上司である教頭や校長です。
企業ではないですから、幼い子どもに容疑者の評価を聞く機会なんて当然ありません。
それなのに、自分が2年も担当した生徒たちを狙った理由は…。弱者である子どもをあえて狙った?憂さを晴らしたかった?
なんにせよ、本当にクラス担任を…それ以前に教師を続けたかったのなら、こんな事件を起こしたこと自体が矛盾します。
今回の事件で健康被害はでなかったものの、翌日から予定されていた6年生の修学旅行の日程は延期になったそうです。
何も悪くないのに、事件のしわ寄せは結局生徒たちへ。半沢容疑者は、本当になにがしたかったのでしょうか。
今回の事件への声や意見
生徒の健康を守り、成長を促す立場である教諭が、生徒の安心・安全を脅かす事件を起こしたことに怒りの声が上がっています。
人事に不満があっても普通の人は給食カレーに漂白剤を入れたりしない。
児童が食べる給食に教員が異物混入させる事に恐ろしさを感じる。
漂白剤入りカレーを食した場合、命に関わるリスクがある事を想像できなかったのか?
市教委もこんなのが教員にいて困惑しているだろう。https://t.co/ZF4H3ZR0Oe— 🇯🇵令和タケちゃん YouTuber (@wyverns15611302) September 16, 2022
なぜ子供が被害にあうのか
いかなる理由があろうとも
弱い立場の子供を標的にしてはならないこんなの殺人だ。
この女教師が社会の被害者みたいな
コメントがたくさんありますが
やっちゃいけないことくらいわかるでしょうよ
教師とは何を教えるのか
を忘れてない?https://t.co/SSJeoT6qEo— スプラWRX (@HamamatsuW) September 16, 2022
こんな幼稚な人間が教師をしているのかと思うとゾッとする
子供関係ないし余計に腹立つ
決して許されることではない
【速報】教師の女が給食カレーに漂白剤 教育委員会「問題あって、担任はずされていない」 埼玉・富士見市(FNNプライムオンライン)#Yahooニュースhttps://t.co/3mz9UyVxl4
— 蓮🌸PPPP💩は即🥦 (@hanarengackt) September 17, 2022
小学校教員、カレーに漂白剤混入!理由が幼すぎる💦💦💦
子供をなんだと思ってるんだ?https://t.co/DLeht6TzIL— 道産子筋子 (@ak90794690) September 16, 2022
とても冗談ではすまない犯行内容に「殺人未遂では」との意見もみられました。
なお、校内では以前から「給食が生徒たちの口にはいるまでに異物が混入する可能性」について危惧していたそうです。
確かに廊下に1時間も置かれては、人でなくとも虫や汚れが入ってしまうリスクが高そうですよね。
生徒たちの心身を守るためにも、今後明確な対策を講じてほしいと願うばかりです。
誤飲注意!日常にひそむ「口にいれてはいけないモノ」
今回の事件に使用された塩素系漂白剤は、ほんの少量でも原液が体内に入れば危険なもの。
飲みこんだ場合、モノを呑み込めないほどの粘膜のただれや吐き気・嘔吐が起き、目に入れば最悪失明するおそれもあります。
このような症状の他にもさまざまな健康被害を引き起こす日常生活に身近な化学製品って、実は結構多いんです。
少量の誤飲でも即対応が必要な化学製品
- 化粧水
- 乳液
- 香水
- シャンプー
- リンス
- トリートメント
- ボディソープ
- 整髪料
- パーマ液
- カラー剤
- マニキュア液
- 除光液
- 合成洗剤
- 柔軟剤
- 漂白剤(酸素系・塩素系)
- 芳香剤 etc
頻繁に使う機会が多いからこそ、普段から安全に配慮して使うこころがけが重要になります。使用時に以下のような行動をとることで、日常の安全度はぐっとあげられるでしょう。
- 使用後は常にキャップをきつく締める
- 子どもの手の届かない場所に保管する
- 容器を変える時は必ず中身がわかる処置をする
- 容器が転倒しやすい不安定な場所に置かない
- パッケージに記載される用途以外に使用しない etc
それでも、人間に絶対はありません。どれだけ気を付けても、ヒューマンエラーは起きてしまうもの。
知識がある大人ですら「自ら移し替えた漂白剤を炭酸水と誤って飲んでしまう」なんて事故が実際に起きてしまうんです。
風呂あがり一息つこうと、いつものように乳酸菌飲料を大好きな炭酸水で割って飲むことに。
そして、いつものように思いっきり飲んだ。二口飲んだその時だった!彼女を襲ったのは激しい嘔吐!
一体、何が起きたのか?母は飲んですぐに気づいた!飲んだのは炭酸水ではなく、絶対に飲んではいけないものだったと!
実は数日前、空になった炭酸水のペットボトルに母は自らなんと衣類用の漂白剤を入れて、洗濯機のところに置いていた!
そのペットボトルを気の利く小学3年生の二女が気づき…炭酸水と勘違いして冷蔵庫に入れてしまっていた!
そう、母は思いっきり漂白剤を飲んでしまったのだ!
大人でも起きることですから、子どもや認知症の高齢者がいる家庭では根本的な対策が必要になります。
という人は、普段から純石けん中心の生活にしてみるのがオススメ。誤飲などによる中毒事故のリスクを大きく軽減することができます。
純石けんやシャボン玉液は、製品自体の毒性は高くありません。1口飲食した程度なら様子見て、症状が出なければ大丈夫でしょう。
石けん(浴用・化粧用・洗濯用)
固形、クリーム状、液体、粉末など外観は様々です。
■毒性
製品の毒性は高くありません。■症状
食べた場合、最初は吐き気、嘔吐、のどの痛み、口の中のただれなどがみられます。
腹痛や下痢を起こすこともあります。■事故が起こったら
ひと口程度なら、牛乳を飲ませ、しばらく様子をみて、症状がでれば受診します。大量に食べた場合は受診します。
しかし、認知症の高齢者が大量に飲食してしまうケースもあるので、保管場所には注意が必要です。
不幸な事故を防ぐためにも正しい知識をもち、自分や家族の身を守るための行動を実践していきたいですね。
まとめ
もし1口でも食べていたなら、集団食中毒に発展していたかもしれない今回の事件。誰一人「漂白剤入りカレー」を口にせず、健康被害なしですんで本当によかったです。
しかし、本来信頼関係を構築すべき教諭による犯行をうけた生徒たちの心の傷は気になります。
今後、同様の事件が起きないことを願うばかりです。